この記事では、小学校でプログラミング教育が必修かされる理由や、小学校のプログラミング授業の準備として、家庭でできるプログラミング学習方法を解説します
この記事はこんなパパ・ママにおすすめ!
- プログラミング必修化の理由が知りたい
- プログラミング学習のメリットを知りたい
- 小学校のプログラミング教育の内容を知りたい
- プログラミング教育開始前に何か準備したい
プログラミング教育が、2020年から小学校で必修化されることになりましたね。
この記事を読むママも、街中でやチラシで「プログラミングスクール」の文字をよく見かけるようになったのではないでしょうか。
しかし
「なぜプログラミングが必修化されるの?」
「小学校のプログラミング教育ってどんなものなの?」
という疑問をもつママも多いでしょう。
そして小学校でのプログラミング教育が始まる前に、家庭でやるべきことも紹介していきますよ。
忙しいパパ・ママはここだけチェック!
- プログラミング教育が求められる原因は深刻なIT人材不足
- プログラミング学習はこどもの可能性を広げられる
- プログラミング学習はこどもの可能性を広げられる
- 小学校で学ぶのは「プログラミング的思考力」
- まずは無料学習サービスでプログラミングに触れてみよう
なぜ「小学校から」プログラミング教育が必要なの?
プログラミングは、実は日本でも2012年から中学校以降の教育が導入されています。
しかし2020年からは、「小学校から」の学習が必修化されることになりました。
IT人材不足は世界規模で深刻化している
近年IoTやAIといったワードをよく耳にするようになりましたね。
一方でそのようなIT分野に携わる人材が不足している現状があります。
今後ますますITサービスの人材は求められるのに、その開発ができる人が少ないという、深刻な状況になっているのです。
プログラミングを学ぶことが子供の将来を広げられる
IT人材不足の深刻化は裏を返せば、それほど「ITに携わる人が必要とされている」ことです。
また今の子供たちが大人になったときには、現在ない仕事がますます増えていくだろうと言われています。
2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう
これはニューヨーク市立大学教授 キャシー・デビットソン氏が発言した言葉です。今の子供たちが大人になったときの社会は、私たちには到底想像できないものなのかもしれません。
プログラミング教育を小学校で行う目的とは?
では小学校でプログラミング教育を行う目的とはいったい何なのでしょうか?
文科省の「小学校プログラミング教育の手引き」によると、プログラミング教育は「情報活用能力を構成する3つの資質・能力」を育てることが目的とされています。
文科省の「小学校プログラミング教育の手引き」
文科省が発表した「小学校プログラミング教育の手引き」によると、小学校のプログラミング教育では以下の3つを学ぶことを目的としています。
- 知識及び技能:身近にあるコンピューターの存在に気付き、それらがプログラミングによって動いていることを知る
- 思考力・判断力・表現力:「コンピューターを思い通りに動かすにはどうしたらよいのか?」そして「思い通りに動かないときはどう解決したらよいのか?」と考える力を付ける
- 学びに向かう力・人間性:プログラミング学習を通して、地域や社会に貢献できる実感を得る
そしてこれらの学びを通して、「論理的思考力=ロジカルシンキング」や「問題解決能力」を身に付けることが、理想的なプログラミング学習とされています。
小学校のプログラミング教育の内容
ではもっと具体的に、小学校のプログラミング教育について見ていきましょう。
従来のプログラミング学習のイメージとしては、まず本や教材で言語を学習し、そこからコードを入力していくものだったでしょう。
しかし近年はそうではなく、まず実際にコンピュータを動かしてみることから始まります。
また小学校のプログラミング教育では、主に「ビジュアル型プログラミング言語」を学びます。
これはコンピュータに実際に行う命令を、視覚的に理解しやすいブロックを組み合わせて完成させるもの。
ゲーム感覚でプログラミング的思考を学べるので、子供の導入学習としてメジャーな方法です。
小学校のプログラミング教育で必要な準備とは?
ではこのような小学校でのプログラミング教育を受ける前に、家庭でやっておくべきことはあるのでしょうか。
まず前述したような「ビジュアル型プログラミング」は、パソコンやタブレットを使った学習が実施される可能性が高いでしょう。
現に文部科学省では2020年に向けて、小・中学生1人につき1台のICTツール(パソコンやタブレット)を普及させることを目指しています。
ですからこのようなツールに全く触れたことのないお子さんの場合は、家庭で操作方法を慣れさせておくことも大切でしょう。
すでに自宅にパソコンやタブレットがあるのなら、まずお子さんに触れさせてあげましょう。
そして私たちの身近にあるこのようなコンピュータが、プログラミングによって便利なツールとなっていることを教えてあげましょう。
このようなアプローチを始めておくだけでも、後々のプログラミング学習の意欲につながるはずです。
家庭でプログラミングに触れる最適な方法
もうすでにパソコンやタブレットに触れているお子さんなら、次のステップに進んでみましょう。
実は前述した「ビジュアル型プログラミング言語」は、スマホやタブレットの無料アプリや、パソコンの無料webサービスでも簡単に学習できます。
ですのでまずはそのようなサービスにアクセスしてみて、実際にやってみることをおすすめします。
以下に代表的なプログラミング学習ツールを紹介しますね。
これらのサービスでは、ユニークなキャラクターやマインクラフトを使って、
楽しくビジュアルプログラミングを学べます。
スクラッチはマサチューセッツ工科大学発のビジュアルプログラミング言語ですが、ひらがな表記にできるため小学校低学年から学習できます。
アワーオブコードやコードモンキーは、初級レベルのものなら問題文もひらがなで出題されます。
しかし学習レベルが上がっていくと、問題が漢字で出題されます。
Code Monkyは小学校3年生以上のお子さんに向いています。実際にコードを書く実感も得られるワンランク上の学習サービスでしょう。
出典:CodeMonkey Studios|YouTube
Hour of Codeの上級レベルやCode Monkyで学習する場合は、ぜひお子さんと一緒にママも一緒に取り組んでみてください。
プログラミングの楽しさに親子で気付くことで、より世界が広がっていくのを実感できるはずです。
また上記のサービス以外でも、コードを組み立てることでロボットやおもちゃを動かす、「ロボットプログラミング」といった学習方法もあります。
実際のモノを動かすことで、よりリアル感のあるプログラミングを楽しめるでしょう。こちらは幼稚園年長のお子さんにもおすすめです。
お子さんのプログラミング学習方法についてもっと知りたいママは、以下の本で詳しく解説されています。
プログラミングスキルを養いたいなら学習の場を広げるのも大切
プログラミング学習では「実際にコンピューターを動かしてみる」ことが大切です。
前述したような無料アプリやwebサービスでは、そのような実践が気軽にできます。
ぜひこの機会に親子で触れてみてください。
そして実際にプログラミング学習を進めていくと分かりますが、「思い通りに動かせない」ことがたくさん起こります。
このようなときに、
「どのコードをどう変えればいいのか」
「どう組み立てればいいのか」
という思考力を養うことが、プログラミング学習の醍醐味でしょう。
イベント参加やスクール通学でさらにプログラミングを学ぼう
プログラミング学習では、自分でひたすら考える時間ももちろん必要です。
しかし適格なアドバイスができる人がいるかどうかも大切となってきます。
また一緒になって課題に取り組める仲間がいると、問題解決への意欲も増していくでしょう。
このようなときは家庭での学習を飛び出して、プログラミングイベントやキャンプに参加することをおすすめします。
プログラミングイベントの中には、チームで課題を与えられるものがあります。
仲間と一丸となって問題に取り組めるでしょう。
もちろんおやこでの参加も可能です。
またプログラミングスクールに通学するのも、プロによるアドバイスが受けられるのでおすすめです。
同じ状況で頑張っている仲間がいるので、学習モチベーションも保ちやすいでしょう。
プログラミング学習を続けるためには、このように学習の場を広げてあげることも大切です。
プログラミング教育必修化は未来の人材育成のために必要不可欠!
小学校でのプログラミング教育必修化は、
未来のIT人材不足を解消するために必要不可欠です。
そしてこの必修化の前に家庭で事前にプログラミングに触れておくことが、スムーズな学習開始につながるでしょう。
近年のプログラミング学習では入学前のお子さんでも取り組みやすい、ビジュアルプログラミング言語が主流となっています。
ぜひこの機会に、今回紹介した無料アプリやwebサービスに触れてみてください。
プログラミング学習はコンピュータを動かすだけでなく、問題を解決する力も養うことができます。
そういった思考力を育むことは、きっと日々の生活の中でも役立つ力となるでしょう。
子供たちが未来の社会で役に立つ人材となるために、家庭でもプログラミングに触れる機会を作ってみましょう。