この記事ではパソコンなしでプログラミング的思考を養える教材(おもちゃ)を6選ご紹介。「うちの子幼稚園児だしまだパソコンは早いよね」「でも小学校のプログラミング授業の準備をしておきたい」──こう考えるパパ・ママはぜひ参考にしてください
2020年度から小学校ではじまるプログラミング授業。
現在幼稚園や保育園に通うお子さんをお持ちの親御さんの中には
「いまのうちから何か準備したほうがいいの?」
「プログラミングスクールに通わせるのにはお金がかかるし…」
「そもそもこんな小さい頃からパソコン使わせたら目によくなさそう」
と思われる方も多いでしょうね。
そう、小学校のプログラミング授業は、パソコン画面にプログラムを打ち込むテキストプログラミングではなく、
プログラムを組む際に重要となる思考力や問題解決力を育むことを目的としています。
そしてこのプログラミング的思考は、パソコンがなくても養えますし、近年は保育園や幼稚園児などの幼児に向けた、パソコンなしで気軽にプログラミングに触れられる教材(=プログラミングトイ)が多数リリースされています!
このようなおもちゃなら、まだ幼いお子さんはもちろん、
パソコンが苦手なパパママや、じいじばあばとお子さんが一緒になってプログラミングの考え方を学ぶのも可能。
今回はそのような、パソコンなしで勉強できるプログラミング教材を6つ紹介していきます。
パソコンなしでOK!幼児に人気のプログラミング教材(おもちゃ)
2020年から始まる小学校でのプログラミング教育。
これを受けて、「我が家でもプログラミングを始めてみようか」と検討する親御さんも多いでしょう。
しかし小学校でのプログラミング教育は、「プログラミングスキルを身につけること」を目的にはしていません。
身の回りのプログラムに触れたり、プログラムを組む時の考え方を養うことを主な目的としています。
この「プログラムを組む時の考え方」のことを「プログラミング的思考」と言います。
パソコンなしで勉強できるプログラミング教材とは
小学校のプログラミング教育の目的となる「プログラミング的思考」は、パソコンを使わなくても養えます。
実際に近年は、パソコンやタブレットなどに触れた経験がない幼児でも気軽にプログラミング的思考を養える、プログラミング教材が多数リリースされていますよね。
このような子供向けプログラミング教材は、プログラミングに触れたことのない子供はもちろん、
子供にプログラミングを教える自信のないパパやママ、そしてパソコンなどの電子機器に慣れていないじいじばあばにもぴったり。
中でも今回紹介するプログラミング教材の対象年齢は3歳〜。ブロック感覚でプログラミング的思考を養えるものがあります。
パソコンなしでお勉強!プログラミング教材6選
今回紹介するのは、以下の6つのプログラミング教材です。
これらのおもちゃにはパソコンはもちろん、タブレットやスマホなども不要です。
ボードゲーム感覚で家族みんなで遊べるものがあるので、この機会にぜひお子さんと一緒にチェックしてみてくださいね。
カードでピピッと はじめてのプログラミングカー【対象年齢:3歳〜】
「カードでピピッと はじめてのプログラミングカー」は、日本おもちゃ大賞2018 エデュケーショナル・トイ部門で大賞を受賞したおもちゃ。
遊びながら、以下の3つの力が育めるようになっています。
- やり抜く力
- 言語化する力
- 論理的に考える力
こうやって聞くと、遊び方が難しいと思われるかもしれません。
しかし以下のムービーを見ると、誰でも遊びやすいおもちゃだとわかると思います。
出典:カードでピピッと はじめてのプログラミングカー
はじめてのプログラミングカーには、カー本体と命令カード、ぼうけんマップがついてきます。
命令カードには、以下のようなことが書かれています。
- まえ
- うしろ
- みぎ
- ひだり
- ループ
……など
これらのカードを組み合わせて、ぼうけんマップ上で、動かしたい通りに車に指示を出していくのです。
マップ上には以下のような目的地が設定されています。
- スーパーマーケット
- 本屋
- 駅
- パン屋
- 花屋
……など
例えば
「車でまず花屋にお花を買いに行って、駅に行っておばあちゃんにお花を届けてあげよう」
という課題を出すとしましょう。
そのためには、命令カードでどのような指示をどのような順番で出せばいいのかを考えるのです。
順番を考えたら、命令カードを順番通りに車にかざせば、車を動かすことができます。
このような目的地に辿る着くまでのルートは、正解が一つでないのがポイントです。
一つのルートがわかったら、
「他にも○通りの行き方があるよ」
「もっと短い距離で行ける方法もあるよ」
など、さまざまな課題を出してあげましょう。
こうやっていくつもルートを考えたり、うまく目的地にたどり着けなかった時にやり直していくうちに、
最初に書いた「やり抜く力」「言語化する力」「論理的に考える力」の3つの力が、自然と養われていくんですね。
プログラミングロボ コード・A・ピラー ツイスト【対象年齢:3歳〜】
「プログラミングロボ コード・A・ピラー ツイスト」は、先ほどの「プログラミングカー」よりも、さらに感覚的に楽しめるプログラミングロボット。
イモムシ型のロボットで、体についているダイヤルを回せば、ロボットの動きをプログラミングできるようになっています!
「動きの制御」と聞くと難しく感じられるかもしれませんが、イラストで書いてあるため幼いお子さんでも理解しやすいです。
先ほどのプログラミングカーのように指示を出す必要はなく、
ダイヤルを回すだけで、その通りにロボットが動くようになっているんです。
例えばダイヤルの命令の内容は以下の通り。
- 前進
- 右折
- 左折
- サウンド
本当におもちゃ感覚で楽しめるので、じいじばあばとお子さんが遊ぶのにもぴったりですね。
また先ほどのプログラミングカーにあったようなマップを自分たちで作って、
動かしたいルートの通りにダイヤルを回してみる、と言った遊び方もできます。
実際のプログラミング教育でも、このような使い方が実践されているそうです↓
単純そうに見えて、遊び方が広げられるプログラミング教材でしょう。
プリモトイズ キュベット【対象年齢:3歳〜】
プリモトイズのキュベットは、このサイトでもすでに何度も紹介してきたプログラミングトイロボットです。
キュベットの魅力は、遊び方が無限に広がっていくところでしょう。
例えばキュベットには基本のプレイセットには以下のようなものが揃っています。
- キュベット本体
- コーディングブロック
- ボード
- ワールドマップ
- ストーリーブック
まずキュベットをワールドマップの上に置いて、スタートとゴールを決めます。
キュベットをゴールにたどり着かせるためのルートを考え、
その動きをさせるようなブロックの組み合わせを考えます。
出典:プリモトイズ キュベット
ボードにコーディングブロックを当てはめ、キュベットに指令を出します。
ここまでの流れは、初めに紹介したプログラミングカーと同じようなものですね。
しかしキュベットには複数種類のワールドマップとストーリーブックがあります。
さらにコーディングブロックも、基本の4種類に加えてより複雑な動きを司令できるものもあるんです。
またキュベット本体にペンを取り付けて大きな紙の上で動かせば、お絵かきロボットに早変わり。
公式サイトではさまざまな活用事例が紹介されているので、ぜひ見てみてくださいね。
【オンラインライブレッスン付き】キュベット クリスマス特別セット 2020
プリモトイズ公式サイトでは、クリスマスのためのスペシャルなセットも発売中!
100セット限定で、オンラインのライブレッスン付きです。
ライブレッスンは贈り主も見学OKなので、お子さんやお孫さんへのクリスマスプレゼントにぴったりです♪
詳しくはプリモトイズ公式サイトをご覧くださいね。
くもんのロジカルルートパズル【対象年齢:4歳〜】
「くもんのロジカルルートパズル」は、これまで紹介したおもちゃの中でももっとも「脳トレ感覚」で楽しめるおもちゃでしょう。
Amazonの知育・学習玩具大賞2018で、Amazon特別賞を受賞しています。
「くもんのロジカルルートパズル」は、5色のボールをボード上にあるそれぞれ色の部分にゴールさせて遊びます。
問題集がついているので、まずは問題の通りにボールやピースをセットし、課題に取り組みましょう。
問題には以下のようなものがありますよ。
問題に対して使えるピースが決まっているので、頭を使わないとなかなか解けないようになっています。
このおもちゃでは以下の3つの力を養うことが目的となっています。
- 論理的思考力
- 問題解決力
- 集中力
このような力は、小学校で始まるプログラミング教育の準備になるだけでなく、
子供たちが未来の社会を生き抜く力にもなると言われています。
ボットリー コーディングロボット【対象年齢:5歳〜】
「ボットリー コーディングロボット」は、今回紹介したおもちゃの中でもっとも「ロボットっぽい」おもちゃでしょう。
小学校低学年以降のお子さんや、男の子に特におすすめですね。
こちらのおもちゃも、Amazonの知育・学習玩具大賞2018で、Amazon特別賞を受賞しています。
ボットリーでは付属のコントローラーで動きを指示します。
いわゆるラジコンのように操作できるロボットなんです。
アクションによってボットリーがしゃべってくれるのが楽しいですね。
またボットリーの魅力は、アクティビティセットやアクションチャレンジ拡張セットにもあります。
セットにはフラッグやブロック、ボールなどがあり、
例えばボットリーでサッカーゲームをしたり、ドミノ倒しをしたりするのも可能。
実際にロボットを動かす楽しさを味わいながら、論理的思考力(ロジカルシンキング)を養えるでしょう。
クール・プログラミング【対象年齢:6歳〜】
クール・プログラミングは今回紹介する教材の中でももっとも対象年齢が高いです。
しかし、もちろんパソコンは不要。ボードゲームなので家族や友達と一緒にワイワイ遊べるのが魅力です。
実はこの度、クール・プログラミング発売元である株式会社ヴィリングさまより、クールプ・ログラミングのサンプルをいただきました!
クール・プログラミングの使用感については、ツイッターやインスタグラムでも更新中ですよ↓
短くできた!! ほんとこれ頭使うわ…楽しい… https://t.co/HwaXYTV7Y5 pic.twitter.com/O8bqZUlzvd
— まゆみ@ライター (@mayumi_writing) February 1, 2020
クール・プログラミングの詳しいレポートをアップしました↓
アンプラグド・プログラミング教材「クール・プログラミング」レビュー!
パソコンなしでプログラミングに触れるメリット
今回紹介したようなパソコンなしのプログラミング教材を使うと、以下のようなメリットがあります。
- インターネット環境などを気にせず楽しめる
- パソコンやタブレットはまだ早いかな……という場合もOK
- デジタル機器に慣れないじいじばあばとも一緒に楽しめる
パソコンなしで遊べるプログラミング教材は、インターネット環境や端末の準備なしで遊べるメリットがあります。
なのでまだパソコンやタブレット端末に触れるのには早いと感じるような、3歳頃からの幼児を対象にしたおもちゃがあります。
またそのようなプログラミング教材は、パソコンやタブレットなどのデジタル機器の操作にあまり慣れていないじいじばあばも遊びやすいです。
実際にキュベットの活用事例でも、リハビリ特化型のデイサービスでのワークショップの様子が紹介されていました。
お孫さんと楽しく触れ合え、そして脳トレにもなるため一石二鳥なのではないでしょうか。
パソコンなしでプログラミングに触れるデメリット
パソコンなしでプログラミングに触れるのにはメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
- プログラミングスキルの習得につなげるのが難しい
- 遊び方を工夫する必要がある
- 周りの大人のサポートが必要
今回紹介したようなパソコンなしでプログラミングに触れられるおもちゃは、あくまでもプログラミング的思考を養うもの。
またこのようなおもちゃは、大人も一緒に遊んであげるのがポイント。特に遊びはじめは、大人でもきちんと考えないと難しい場面があります。
より本格的にプログラミングを身につけるには
今回紹介したようなプログラミング的思考から発展させて、より本格的なプログラミングスキルを養いたい場合、
ビジュアルプログラミング→テキストプログラミングに発展させられるおもちゃを選ぶのがいいでしょう。
段階的に、本格的なプログラミングスキル習得を目指すのであれば、このSpheroようなプログラミング教材もおすすめです。
まずは無料の体験会などに参加してみよう
今回紹介したパソコンなしでプログラミングに触れられるおもちゃは、無料の体験会が実施されているものがあります。
例えばキュベットは、公式サイトで体験会の情報が見られるのでチェックしてみてください。
また都内であれば、TEPIAや新宿高島屋のロボティクススタジオなどで、プログラミングロボットの体験イベントが開催されています。
プログラミングスクールの無料体験教室でプログラミングロボットの体験ができる場合もあるので、近くのイベントをチェックしてみましょう。
遊んでプログラミング的思考が身につくおもちゃに、家族みんなで触れてみよう
今回は家族みんなで気軽に楽しめる、パソコンなしでプログラミングに触れられるおもちゃを紹介しました。
今回紹介した6つのおもちゃは、いずれもインターネット環境や、パソコンやタブレットなどの端末なしに遊べるものです。
きっと家族みんなで楽しみながら、2020年度から始まるプログラミング教育の準備ができるでしょう。
この機会にぜひチェックしてみてくださいね。