この記事は、アンプラグド・プログラミング教材(パソコンなしでプログラミングを学べる教材)である「クール・プログラミング」の概要と、小学生の娘と実際に遊んでみた感想をレポートします!
2020年の春から、小学校のプログラミング授業がはじまりますね。
これから小学校入学、あるいは現在小学生のお子さんをお持ちの親御さんの中には
「小学校のプログラミング授業ってどう対応したらいいの?」
「パソコンやタブレットを持っていないけど大丈夫?」
と悩む人がいるかもしれません。
そんな人におすすめしたいのが、楽しみながらプログラミングの考え方を学べるボードゲーム
「Cool Programming(クール・プログラミング)」です。
今回、発売元である株式会社ヴィリングさまより、クールプログラミングのサンプルをいただきました。
この記事では小学校2年生の娘と一緒に、「クール・プログラミング」を使ってみた感想をレポートします♪
この記事はこんなパパ・ママにおすすめ!
・小学校のプログラミング授業の準備を家庭でしたい
・プログラミングスクールは高すぎて通えない…
・パソコンやタブレットなしで学べるプログラミング教材を探している
・親子で触れ合いながら学べるプログラミング教材はないの?
「クール・プログラミング」はSTEM教育スクールが作ったアンプラグド・プログラミング教材
クール・プログラミングはパソコンなどの電子機器なしにプログラミング的思考を養えるボードゲームです。
またこのクール・プログラミングは、STEM教育スクールを全国70教室展開する「STEMON(ステモン)」が作ったおもちゃ。
海外製のアンプラグド・プログラミング教材
さらに「STEMON(ステモン)」の教室では、実際にこのクール・プログラミングが使われているとのこと。
そもそもこのこのクール・プログラミングは、STEMON(ステモン)の生徒さんの学び方を参考にしながら、子供たちでも楽しんで学べるよう試行錯誤の上開発されたのだそうです。
「クール・プログラミング」はどんな内容?
続いてクール・プログラミングの概要やセット内容を見ていきましょう。まずは基本情報から↓
タイトル | Cool Programming(クール・プログラミング) |
---|---|
プレイ人数 | 1人~4人 |
プレイ時間 | 5分~ |
対象年齢 | 6歳以上 |
プレイ人数は1〜4人ですので、パパやママはもちろん、慣れてくれば園や小学校のお友達同士で遊んでみるのも楽しそうです♪
クールプログラミングのセット内容
続いてクールプログラミングの基本セットを見ていきましょう。
クール・プログラミングの基本セット
説明書 | 基本ルールや遊び方が書いてあります |
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ペンギンコマ&コマたて | マップを進む主人公とお友達 |
マップ | 15枚あり、両面で計30のマップが用意されています |
フリーマップ | オリジナルマップを作れる空白のマップです |
コマンドカード | ペンギンに「右に進む」「左に進む」などの指示を出すカードです |
クール・プログラミングの遊び方
続いてはクール・プログラミングの遊び方を見ていきましょう。以下が基本的な遊び方です。
クールプログラミングの遊び方
1人プレイの場合 | 主役のペンギンコマと友達のペンギンコマを決めて遊ぶ |
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2人以上プレイの場合 | 主役のペンギンコマと友達のペンギンコマを決めて制限時間を設定して遊ぶ。ペンギンを動かすときは1人ずつ行う。 |
ゲームの勝者の決め方 | マップ上のアイテムを全てゲットしてゴールできたプレイヤー全員が勝者 |
複数人プレイで勝敗を決める場合 | 使ったカードの枚数が少ないプレイヤーが勝ち。同じ枚数だった場合は短い時間でプログラムを組んだプレイヤーが勝ち。 |
クールプログラミングは、スタートからゴールまでの一連の指示は一人で行います!複数人プレイの場合もそれぞれがゴールまでを目指し、ゴールまでたどり着いたみんなが「勝者」なんです!
クールプログラミングのマップのルール
クールプログラミングには全部で30種類のマップが用意してあります。これらのマップにはマークが描かれていて、それぞれ以下のようなルールがあるんです。
このようなマークのルールを守りつつ、手持ちのカードでペンギンさんを「最短ルート」でのゴールまで導きます!
小学生の娘とクール・プログラミングで遊んでみた!
ここからはクール・プログラミングの実際の使用感をレポートしていきます!
はじめに我が家の娘について簡単に説明しておきますね。
・現在小学2年生(2020年度から小学3年生)
・小学校入学前からプログラミングに触れはじめる(ルビィのぼうけんやスクラッチ、Hour of Codeなどで)
・現在はプログラミングスクール【LITALICOワンダー】で「ゲーム&アプリプログラミングコース」を受講中
・プログラミングの基本の考え方(順次・繰り返し・分岐)はおおよそわかるが「動かん!」「どうしたらいいのこれ!」イライラすることがある(笑)
はじめはサクサクとマップを進めていく娘
まずはクール・プログラミングのマップ001から順番に遊んでいきました。すると娘、マップを見た途端「これはすぐわかるわ!」と自信満々(笑)。
すぐにコマンドカードを並べて解いていきました。
マップのレベルが上がるごとに手が止まるように…
はじめは調子良くマップをクリアして言っていた娘ですが、種類やレベルが変わると手が止まるようになってきました。
クール・プログラミングのマップの種類3つ
・グループ1:順次(交代なし)
・グループ2:順次(交代あり)
・グループ3:繰り返し
「順次」「繰り返し」とは、プログラミングの三大構造(「順次」「繰り返し」「分岐」)の一つです。
またそれぞれのグループの中でも異なる難易度のマップがあり、星の数でレベルがわかるようになっています。
この場合、ゴールからの逆算方式で無事クリアできました。
「交代あり」のマップはさらに頭を使う課題
続いてクール・プログラミングのマップ「グループ2:順次(交代あり)」にチャレンジすることに。
(自分でビデオカメラを回しながらマップをとく娘…笑)
クール・プログラミングは、「最短ルート」でゴールを目指すゲーム。短くできるものは短くしなければなりません!
(後から気付きましたが、このときは手持ちのカード枚数もオーバーしていました…)
このようにクール・プログラミングは、一旦組んだプログラムに対して、「他にもやり方はないかな?」と考える機会が得られます。
実はこれ、プログラミング的思考を養うのに非常に重要。なぜならプログラミングには「これ!」という正解はなく、どの方法でも目的が達成できればOKだからです。
このような制約を守ることも、プログラミングではとても大切。
つまりクール・プログラミングは、「さまざまな方法を考える力」と、「制約の中で良い方法を見つけ出す力」の双方を養えるということですね!
大人から見ると「どうしてそんな回り道するの・・・」と思えるようなルートでも、実はメンテナンス性はよいのかもしれません。
実際にプログラムを組む際にも「プログラムの総量」とともに「メンテナンス性」も求められます。ですから「ルートが短い方」がいい、というわけでもないのです。
カードが足りなかったら繰り返し!
続いて「グループ3.:順次(繰り返し)」のマップにチャレンジすることに。グループ3はこのカードの出番がやってきます↓
クール・プログラミングでは一人当たりの手持ちのカード枚数が決まっています!限られたカードの中でプログラムを組む必要があるんです。
他にもマップがたくさん!自分でマップを作ることもできる
クールプログラミングは合計30のマップがありレベルもさまざまなので、これからもどんどん楽しめそうです。
また自分でマップを作れるフリーマップもあるんですよ↓
クール・プログラミングの魅力
今回このクール・プログラミングをやってみて、以下の点が魅力的だと感じました。
クール・プログラミングの魅力
・とにかく気軽に遊べる
・家族や友達とワイワイ遊べる
・勝敗があってもなくてもいい
・お財布に優しい
とにかく気軽に遊べる
クール・プログラミングはボードゲームなので、パソコンもいらなければ、タブレットやスマホなども不要です。
子供用の電子機器を持ち合わせていないご家庭や、「まだデジタル機器を触らせるのは早い」と感じているご家庭でも取り入れやすいメリットがあります。
家族や友達とワイワイ遊べる
親御さんの中には、「プログラミング学習=一人でPCに向かってやる」イメージを持つ人がいるかもしれません。
確かにオンラインのプログラミング学習は基本的には一人で進めることになります。そのためわからないところがあるとつまずき、挫折の可能性を高める原因にも。
しかしクール・プログラミングのようなボードゲームであれば、もしゴールまでの行き方がわからなくなっても、周囲の人がアイディアを出せます。
実際に娘がクール・プログラミングでつまずいた時も、「ゴールから逆算すればいいんじゃない?」とわたしがアドバイスした途端、ゴールまで一気に進めたシーンがありました。
実際にプログラミングを仕事にするとなると、このようなコミュニケーション能力は必須。ですからこのようなボードゲームはみんなとコミュニケーションが取りやすい点もメリットだと感じます。
勝敗があってもなくてもいい
クール・プログラミングは一人でも遊べるし、複数人でも遊べます。
また複数人で遊ぶ場合も、勝敗はつけてもつけなくてもいいです。
基本ルールは「手持ちのコマンドカードの中でゴールに導くこと」ですが、それぞれが考えたルートを発表しあい、「そんな行き方もあるんだ」と考える機会を与えても楽しいでしょう。
お財布に優しい
これはプログラミング学習をスタートさせるにあたって非常にありがたい点でしょう。
実際にプログラミングスクールは1万円近い月謝がかかるところが大半ですし、「入塾しても果たして通い続けられるのだろうか?」と感じる部分もありますよね。
我が家もめちゃくちゃ悩んだ結果、「リタリコワンダー 」通学を決めました…(実際月謝は高いです…それだけの価値があるとは感じますが)
そんな中、このクール・プログラミングの価格は3,000円台!
小学校のプログラミング授業は、本格的なテキストプログラミングを学ぶのが目的ではありません。
ですからこのようなアンプラグド・プログラミング教材でも、小学校のプログラミング授業は十分対応できると考えられます。
クール・プログラミングでプログラミング学習の第一歩!
クール・プログラミングはパソコンなしで楽しめるプログラミング教材でありながら、「順序」「繰り返し」の2種類のプログラミングの基本の考え方を学べる内容でした!
小学校のプログラミング授業の準備をご家庭ではじめたいと思っている親御さんは、クール・プログラミングのようなアンプラグド・プログラミング教材ではじめてみてはいかがでしょうか。