「チャイルドコーチング」をご存知ですか?
チャイルドコーチングとは、子どもが本来持つ力を引き出すためのアプローチ方法。
子供に何かを教える方法「ティーチング」とは異なり、
直接教えず、子供自身で考え自発的な行動などを促す方法が「コーチング」です。
最近は「ほめ育」や「叱らない育児」などがブーム。
また2020年度から小学校で始まった「新学習指導要領」では、
子供自身で考え学ぶ力が重視されるように。
そんな中、「教えない・叱らないアプローチ方法」であるチャイルドコーチングも、注目を浴びているのです。
かくいう私も、チャイルドコーチングに注目していた1人。
今回は私がチャイルドコーチングの資格(チャイルドコーチングアドバイザー)を取得するまでに至った経緯や、
取得してから私の子育てがどう変わったのか、そして娘がどう変わったか、お話ししたいと思います。
チャイルドコーチングや、チャイルドコーチングに関する資格をこれから取ろうか検討中の方、子供のための資格を探している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
私の中では、チャイルドコーチングやチャイルドカウンセラーの資格取得は、大きなターニングポイントになったと思う。それまで本で得たバラバラだった知識を、体系的に学び直すきっかけになったし、資格取得で自信もついた。なのでパパやママが自信や軸をもって子育てできるか、も重要だと思う。
— まゆみ@ライター (@mayumi_writing) November 11, 2020
チャイルドコーチングアドバイザー資格を取得しました!
私がチャイルドコーチングに興味を持ち始めたのは、娘が幼稚園年長だったとき。
以前、以下の記事でも紹介しましたが、児童精神科医 佐々木正美さんの本に出会ったのも、ちょうどこの頃でした。
それまでの私は、「娘をしっかり育てなくては」と厳しくしつけてきました。
しかし
叱っても娘が反抗することが増えた
以上のことがきっかけとなり
「本当に今の育児方法のままでいいのだろうか?」
と考えるようになりました。
冒頭で紹介した通り、チャイルドコーチングは
子どもが本来持つ力を引き出すアプローチ方法です。
私がこれまでしてきた、指示命令を中心としたアプローチ方法ではなく、
むしろ答えを教えず、子供の考えをゆっくり引き出すチャイルドコーチングのメソッドに、
とても興味を惹かれました。
そして実際に、チャイルドコーチングに関する本や、叱らない育児に関する本を購入。
本の中で紹介されている例を参考に、日々の娘とのやりとりをアップデートさせていきました。
私がチャイルドコーチングの資格を取った理由
チャイルドコーチングの関連本で書かれている内容を、
日々の娘とのやりとりで実践し始めた私。
それもそのはず。
また娘の場合、おそらくそれまで私に十分甘えられていなかったせいか、赤ちゃん返りのような状態になることもありました。
「本で学んだことをもっと整理したい!」
チャイルドコーチングの関連本を読みはじめた頃は、
チャイルドコーチング以外に、心理学の観点から書かれた子育て本も多数読んでいました。
その結果、私の頭が混乱…
あらゆる本を読んで自分の子育てを客観的に捉えられるようになったのはよかったのですが、
一気に知識が得られたため、
「これをするのは正解なんだろうか?」
「この声かけは間違っているのだろうか?」
と、いちいち悩むようになってしまったのです。
そんな中、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、娘が通う小学校が休校に。
ちょうどその頃、Twitterでの以下の発信が多くの方々に広がり、ありがたい反響もいただいたのですが、
https://twitter.com/mayumi_writing/status/1232985707620102146
同時に
「オンラインで学ぶ環境は得られても、それを自発的にできる子供に育てるにはどうしたらいいのか?」
ということが課題になるのを、身をもって知りました。
そして、
「ならばこの休校期間中、チャイルドコーチングのメソッドをちゃんと整理して、子供が自ら行動するためのコミュニケーション方法をしっかり学んでみよう」
と思い、チャイルドコーチングアドバイザー資格取得のための勉強をはじめました。
資格取得後に起こった子育て方法の変化
チャイルドコーチングアドバイザー資格は、キャリカレの資格講座で勉強し、取得しました。
資格取得して本当によかったと感じたのは、やはり知識をしっかり整理できたことです。
コーチングの基本の考え方や実践する際の注意点なども順を追って理解できたため、
娘に対してどのような時にどのコーチングのスキルを使えばいいかもわかってきました。
子供を1人の人として扱えるように
チャイルドコーチングアドバイザー資格を取得して最初に変化したのは、私の娘に対する考え方です。
チャイルドコーチングの考え方の中には
「どんな子供も“できる子供”として接する」
というものがあります。
つまり「いつも言うことを聞かない子供」と捉えるのではなく、
「生まれつき目標を達成する力がある子供(人)」と考えるのです。
このような思考が根底にあると、自然と
「今は子供にとって苦手なこと・できないことを、親である私がどう働きかければ、子供にとって得意なこと・できることになるのか?」
と、前向きに考えられるようになりました。
うまくいかないときも冷静に考えられるようになった
普段の娘とのやりとりの中にコーチングのメソッドを取り入れても、
当然親子間のコミュニケーションがうまくいかない時はあります。
しかしキャリカレのチャイルドコーチングアドバイザー資格取得講座のテキストには、
子供とのやりとりがうまくいかない時の対処法についても書かれています。
私の娘はもう小学3年生なので、親が言葉の裏に隠している感情も鋭く読むようになってきています。
このような親の裏の気持ちが子供にバレてしまうと、コーチングはうまくいきません。
チャイルドコーチングアドバイザー資格取得講座のテキストには、
親の裏の感情を勘繰ってしまう子供に対する対処法も書かれています。
このように、チャイルドコーチングの内容を体型的に学ぶことで、
うまくいかないケースがあっても、「じゃあ別のアプローチを試してみよう」と、
といわば実験のように子供と接することができるようになりました。
チャイルドコーチング、学習した内容がすぐに実践できるのがいいな。本当に効果あるのか実験のような形で娘と接するのが楽しい。第三者視点で娘の話を聞くきっかけにもなる。全お父さんお母さんに伝えたい内容ばかりだからこれからもちょこちょこ学習内容ツイート続けます。(ウザかったらすみません…
— まゆみ@ライター (@mayumi_writing) June 14, 2020
親の自己肯定感も大切だと改めて気づいた
チャイルドコーチングは、子供の自己肯定感を高める働きかけとして有名です。
しかし実際にチャイルドコーチング勉強していく中で、
「子供の自己肯定感を高めるためには、親自身の自己肯定感も重要」
という内容が繰り返し出てきました。
私は、チャイルドコーチングアドバイザー資格を勉強し始める以前から、
と、漠然と思っていました。
しかし資格勉強によって、親の自己肯定感の重要性を再確認。
そのため、自分自身のストレスマネジメントやアンガーコントロール、育児以外に生きがいを得ること(仕事や趣味など)についても、しっかし見つめ直すようになりました。
私が変わるうちに娘にも変化が
私がチャイルドコーチングを学んで、普段の娘とのやりとりに生かすうちに、
娘自身にも変化が現れ始めました。
それまで娘は、「自信がない」ことが課題でした。
自分に自信がないため、何か課題があり改善策が見つかっても
という発言をたびたびしていたのです。
こうした娘の自信のなさは、学校の先生からも指摘されてきたことでした。
しかしチャイルドコーチングを学んで、
私は「自信はなくていい」ということを学びました。
そして娘にも、
「自信はなくていいんだよ」
「初めから自信を持ってやる人ってそんなにいないよ」
「まずやってみて、それから考えればいいんだよ」
と言えるようになりました。
このような、「自信はなくていい」という声かけをコツコツと続けていくうちに、
娘自ら
と言ってくれるように。
「親子関係を改善するには、まずは親が変わることから」
ということを、資格取得で改めて実感しました。
「学校行きたくない」と言わなくなった
娘は小学校2年生から登校しぶりが本格的になり、学校を休む日も増えてきました。
その原因はさまざまあったのですが、クラスで常に1番前の席になってしまうことも原因の1つでした。
娘が常に1番前の席になってしまう理由は、
授業中先生の話を聞かず、周囲の子に話しかけたり、ちょっかいを出したりしてしまうため。
しかも通常の1番前の席ではなく、教卓の隣席にされ
「1番前の席恥ずかしい…」
「もう学校行きたくない」
と言うようになりました。
この状況をなんとかするため、私は当初、
「先生の話を聞けるようになろう?」
「他の子にちょっかいをかけるのはやめよう?」
などと娘に言っていました。
しかしプライドが傷つけられ自信を失ってしまっている状態の娘には、
何を話しても効果がない状態。
(もちろん、そうなった原因は娘にもあるのですが…)
色々とアドバイスをしても、
「絶対できない」
「うまくいかない」
「もう学校いかない」
の一点張りでした。
しかしチャイルドコーチングの働きかけを実践していくうちに、
娘の心に少しずつ、自信や自己肯定感の芽が育っていきました。
#チャイルドコーチング と #チャイルドカウンセラー 講座で娘の心の引き出しをたくさん開けられるようになったと思う。以前は「仕方ないのかな」と諦めていたシーンでも「なぜそういう思考になってしまうのか?」を娘の視点で考えられるようになった。感謝です。#キャリカレ
— まゆみ@ライター (@mayumi_writing) July 20, 2020
もちろんスクールカウンセラーの先生や特別支援教室の先生の指導によるところも大きいです。
自宅でコツコツ続けてきたチャイルドコーチングの考えを取り入れたコミュニケーション方法と、
周囲の方々のサポートも相まって、娘の心の育て直しをできたことが、今につながっていると感じます。
娘は、今では「学校行きたくない」と言わなくなりました。
先日風邪をひき、小学校のコロナ対策によって1週間ほど出席停止になった時も、
毎日
と言っていました。
約1年で、すごい変化だと思います。
登校前に「行きたくない…」と言わなくなってどれくらい経っただろう。最近これが当たり前のようになってしまっているけれど、決してそうじゃない。行き渋りからついに登校できなくなったり、行ったと思ったら学校抜け出して帰ってきてしまったり。いろいろあって悩んで向き合って今がある。
— まゆみ@ライター (@mayumi_writing) October 28, 2020
子育てに生かせる資格を探しているならチャイルドコーチングをおすすめしたい
この記事を読んでいる方の中には、
子育てに生かせる資格・子育てに関する資格・子供のための資格を探している人もいるかもしれません。
それならば、私が取得したチャイルドコーチングアドバイザーも、ぜひ検討してみてください。
チャイルドコーチングの働きかけをはじめて約半年で、私自身も、娘も、大きく変わりました。
以前までの娘は、時間通りに動くのがとても苦手で、
宿題で少しでもわからない部分があると、イライラして放り投げてしまっていました。
しかし今では、自分でタイマーをかけるなど、時間を見て行動し、
宿題でわからない部分があっても、自分で気持ちを落ち着かせて取り組めるようになりました。
娘さん発熱のため出席停止になり(コロナ対策で)1週間ほど学校休んでいたのだけど、前の休校中では考えられないほど、今回は自分で考えて動けていた。ゲームの時間もしっかり守れていた。万が一また休校になったとしても、これなら大丈夫だと再確認できた。
— まゆみ@ライター (@mayumi_writing) December 3, 2020
最近の娘の変化には驚くことばかりなのですが、もっとも驚いたのがアンガーコントロールができるようになった点。昨日は苦手な文章問題にイライラしそうになったとき、自ら「ちょっと深呼吸させて」と。さらに飲み物を飲んで気持ちを落ち着かせてから取り組んでいた。
— まゆみ@ライター (@mayumi_writing) October 27, 2020
まず親が変われば、子供も変わります。
そのきっかけを掴むのに、資格取得はとてもいい方法だと思います。
私はツイッターやインスタでも、チャイルドコーチングの知識を普段の子供とのやりとりに生かす方法を発信しています。
取り上げてほしい内容や、ご質問・ご相談などありましたら、コメント欄やDMまでメッセージください。