現在娘は中学1年生。
ずっと続けている英会話のスキルを図るため、英検受験を始めました。
本記事では先日合格した3級の勉強方法と役立った参考書やオンライン教材を紹介しいきます！
＼娘が小学1年生から続けているオンライン英会話／
英検3級のレベルはどれくらい？
英検3級のレベルは「中学英語修了」を想定しています。
- 基本的な文法や語彙の理解
- 簡単な会話や文章の読み書き
ここにさらにリスニングやスピーキングも含まれるため、総合的な英語力を試される言えるでしょう。
英検3級はどのくらいの年齢層が受験しているかというと、中学2年生から3年生の受験者が多いです。
また文部科学省の調査によれば、中学生の44%が英検3級相当の英語力を持っていることが示されています。
このようなことから、中学生のお子さんがいらっしゃるパパママは、お子さんの英検3級受験を検討してもいいと言えるでしょう。
英検3級のリスニングのレベルと内容
英検3級のリスニングでは、日常生活で使われる英語の聞き取りスキルが問われます。
リスニング出題例
英検3級のリスニング問題の例を見てみましょう。
1. 会話文の聞き取り
- 形式: 2人の登場人物が日常生活における簡単な会話をする音声を聞き、その後に質問が出題されます。
- 例:
- 会話文:
- A: “Hi, Tom. How was your weekend?”
- B: “Hi, Lisa. It was great. I went to the zoo with my family.”
- A: “That sounds fun. Did you see any interesting animals?”
- B: “Yes, we saw a panda for the first time.”
- 質問: What did Tom do on the weekend?
- 選択肢:
- He went shopping.
- He visited a museum.
- He went to the zoo.
- He stayed at home.
- 会話文:
- 答え: 3. He went to the zoo.
2. 短い説明文の聞き取り
- 形式: 一人の登場人物が短い説明や物語を話し、その後に質問が出題されます。
- 例:
- 説明文: “This is a story about a girl named Emily. Emily loves to read books. Every Saturday, she goes to the library and borrows three books. She likes adventure stories the most.”
- 質問: What does Emily do every Saturday?
- 選択肢:
- She goes to the park.
- She goes to the library.
- She plays sports.
- She visits her friends.
- 答え: 2. She goes to the library.
3. 短い指示の聞き取り
- 形式: 日常生活でよくある簡単な指示を聞き、その内容を理解する問題です。
- 例:
- 指示: “Please turn off the light and close the door when you leave the room.”
- 質問: What should you do when you leave the room?
- 選択肢:
- Turn off the light and close the door.
- Open the window and leave the light on.
- Close the window and turn on the light.
- Turn on the light and open the door.
- 答え: 1. Turn off the light and close the door.
英検3級のリーディングのレベルと内容
英検3級のリーディングは、中学英語の基礎力を測るための試験内容で、具体的には以下の3つのパートに分かれています。
- 短文の空所補充
- 会話文の空所補充
- 長文読解
リーディング出題例
英検3級のリーディングの出題例を見ていきましょう。
1. 短文の語句空所補充
このパートでは、短い文の中の空欄に適切な語句を選ぶ問題が出題されます。基本的な単語や文法の知識が問われます。
例題:
The principal gave ( ) to the winners of the speech contest.
1. designs
2. mistakes
3. prizes
4. capitals
解答: 3. prizes
和訳：校長先生はスピーチコンテストの優勝者に賞品を贈りました
2. 会話文の文空所補充
このパートでは、会話の流れを理解し、適切な文を選んで空欄を埋める問題が出題されます。
例題:
Daughter: I hope I do well on my final exam today.
Mother: ( ) You studied hard, so you’ll do well.
1. Don’t worry.
2. I don’t have a dictionary.
3. That’s your teacher.
4. All weekend.
解答: 1. Don’t worry.
和訳：娘「今日の期末試験がうまくいくといいな。」母「心配しないで。あなたは一生懸命勉強したから、うまくいくわよ。」
3. 長文の内容一致選択
このパートでは、長い文章を読んで、その内容に関連する質問に答える問題が出題されます。文章の主旨を理解し、重要な情報を見つけ出す力が求められます。
例題:
What is this notice about?
1. A bookstore that will close on November 1.
2. A café that will open inside a bookstore.
3. A book written by the owner of a café.
4. A magazine with many recipes.
People who buy two books will get
1. a free magazine.
2. a free newspaper.
3. a free cake.
4. a free drink.
解答: 1. a free magazine.
和訳：この告知は何についてですか？二冊の本を買うと何がもらえますか？（回答：無料の雑誌）
英検3級のライティングのレベルと内容
英検3級のライティングセクションでは、短いエッセイを書くことが求められます。
身近な話題について、自分の意見とその理由を二つ述べる形式で出題されます。25〜35語で回答します。
採点基準は以下です。
- 内容: 課題に対する適切な回答が含まれているか。
- 構成: 論理的で分かりやすい構成になっているか。
- 語彙: 適切な語彙が使われているか。
- 文法: 文法的に正しい英文が書かれているか
ライティング出題例
英検3級のライティングの出題例を見てみましょう。
例題1
QUESTION: What do you want to do in the future?
- 模範解答: I want to work as a doctor because my father is a doctor and I respect him. Also, I want to help a lot of sick people in the future. (35語)
例題2
QUESTION: Where would you like to go this summer?
- 模範解答: I would like to go to the sea this summer because I want to play with sands. I also can go swimming in the sea. (25語)
例題3
QUESTION: Do you like going to festivals in summer?
- 模範解答: I like going to festivals in summer. First, I can buy a lot of food. For example, I love takoyaki. Second, I can see many friends in the festival. (29語)
英検3級のスピーキングのレベルと内容
英検3級のスピーキング(2次試験)は、面接形式で行われます。
スピーキングの流れと出題例
スピーキングの流れは以下の通りです。
- 入室と挨拶：面接室に入り、挨拶をします。例えば、「Hello.」と言ってから入室します。
- 自己紹介：面接官が「What’s your name?」と尋ねるので、「My name is …」と答えます。また、「How are you today?」と聞かれた場合は、「I’m fine. Thank you.」と答えましょう。
- 音読：「問題カード」に印刷されたパッセージを黙読し、その後、声に出して読みます。パッセージは30語程度です。
- イラストについての質問：面接官がイラストに関する質問をします。例えば、「What is the man going to do?」と聞かれた場合、「He’s going to read a newspaper.」と答えます。
- 受験者自身についての質問：面接官が受験者自身の経験や意見に関する質問をします。例えば、「What do you like to do on weekends?」と聞かれた場合、「I like to play tennis.」と答えます。また、「Have you ever been to a foreign country?」と聞かれた場合、「Yes, I’ve been to America.」や「No, I’d like to go to Mongolia.」と答えます。
英検3級の勉強の基本ステップ
英検3級は、計画的に勉強していくことが重要です。
特に中学生の場合授業の内容が難しくなるだけでなく、部活も始まり毎日忙しいです。
ステップ1：目標を設定する
例えば、「3ヶ月後の試験で合格点の65%以上を取る」など、具体的な数値目標を立てるのがおすすめです。
目標を細分化する
試験までの期間を確認し、逆算して毎日の勉強内容を設定しましょう。
例えば、試験まで3ヶ月（約90日）ある場合、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングを均等に配分し、それぞれの練習時間を設定します。
週間計画を立てる
1週間の中でどの日にどの科目を勉強するかを計画します。
部活が忙しい日や学校の行事がある日は、軽めの内容にし、余裕のある日に重点的な勉強を計画します。
- 月曜日：リスニング 30分、単語学習 20分
- 火曜日：リーディング 40分、文法問題 20分
- 水曜日：ライティング 30分、単語復習 20分
- 木曜日：リスニング 30分、スピーキング練習 20分
- 金曜日：リーディング 40分、文法復習 20分
- 土曜日：模擬試験（全セクション）60分
- 日曜日：復習と弱点克服 60分
ステップ2：教材を選ぶ
英検3級はさまざまな参考書や問題集が発売されています。
- 公式問題集: 英検の公式問題集は、試験の形式や出題傾向を知るために必須です。過去問を解くことで、試験に慣れることができます。
- 文法書: 中学英語の文法をしっかりと理解するために、「中学英語をひとつひとつわかりやすく。」などの文法書を使うと良いです。
- 分野別問題集: リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの各分野に特化した問題集を用意します。「英検3級 リスニング問題集」や「英検3級 ライティング対策」など。
上記のほか、近年はオンライン教材も充実しています。忙しい合間に取り組みやすいのがメリットでしょう。
- 英検公式サイト: 英検の公式サイトには、過去問題や模擬試験が公開されています。これを利用することで実際の試験に近い練習ができます。
- 英語学習アプリ: 「Duolingo」や「mikan」などのアプリを利用して、日常的に単語やフレーズを学習できます。
- YouTubeチャンネル: 英検対策の動画を提供しているYouTubeチャンネルも多数あります。例えば、「バイリンガール英会話」など。
ステップ3：スケジュールを管理する
中学生忙しい部活や勉強の合間に効果的に英検3級の勉強を進めるためには、効率的な時間管理が重要です。
優先順位をつける
重要なタスクを先に行い、優先順位をつけて計画を立てます。
部活や学校の課題と英検の勉強をバランスよく配分します。
ポモドーロ・テクニック
25分間集中して勉強し、5分間休憩を取るという方法を使うと、集中力を維持しやすくなります。
これを1セットとして1日4セット行うと効果的です。
学習ログの記録
毎日の学習内容を記録し、どれだけ勉強したかを可視化します。
学習ログをつけることで、モチベーションを維持しやすくなります。
- 登校前の朝の時間: 朝早く起きて30分間の英検の勉強時間を確保します。単語やリスニングの練習に最適です。
- 隙間時間の活用: 通学時間や部活の合間に、英単語アプリを使って単語の暗記を進めます。
- 夜の時間を活用: 部活後や夕食後に、30分から1時間程度の集中学習時間を設けます。リーディングやライティングの練習に取り組みます。
娘(中1)の英検3級の勉強の進め方
娘は無事英検3級を一発合格できましたので、参考として勉強の進め方をここに記録します。
リスニング対策
上記の参考書でリスニング対策をしていました。
スマホに音声を入れて学習を進めていましたね。
幼稚園の頃からフォニックス学習をしていたことや、オンライン英会話も続けていたことから、リスニングは高得点でした(リーディングがボロボロで、ほぼリスニングで1次をパスしました…)
リーディング対策
リーディングも上記の参考書で学習を進めました。
ただ、結果を見たら語彙力がかなり足りていないことがわかり…次の準2級までにはしっかり学習しないといけないね…と娘と話しました😅
語彙力を高めるためには、コツコツやっていくしかないので、単語暗記に特化した参考書もおすすめかもしれません。
ライティング対策
一番苦労していました。
今思えば、語彙力や文法力が足りてなかったので当然ですね。
リスニングのおかげでなんとか合格はしましたが、ライティング対策用の参考書を買っておけばよかったと後悔しました。
スピーキング(二次試験)対策
上記の参考書で学習しました。
実は合格を知ったのが二次試験の5日前で本当に時間がなかったのですが、それでも満点で合格できたのはこの参考書のおかげだなと…
二次試験前日に私が面接官役になって模擬面接を繰り返したのですが、それが効いたのかなと思います。
アクセントを強める部分などもわかりやすく書かれていたのがよかったです。
中学生の英検3級勉強で親ができることとは？
娘はこれから準2級を受験する予定なので、3級の反省点を踏まえて買いていこうと思います。
学習進捗のこまめな確認
これは我が家の反省点なのですが、学習計画を娘に任せすぎていたなと…
直前になって「あれもこれもできていないかも…」という発言が出てきたので、これから英検3級を受験するお子さんを持つパパママは、学習計画を一緒に立てることと、こまめに進捗を確認するのをおすすめします。
特に中学生は毎日の生活が忙しいので、当初立てた計画通りにいかないことは多いです。
週末に「今週分は無事終われそう？」と一言声をかけるだけでも違ってくると思いますよ。
模擬試験を受ける日の設定
英検当日までに必ず模擬試験を受ける日を設けましょう。
私の娘の場合、参考書に模擬試験がついていたのにも関わらず、通してやることなく当日を迎えてしまいました…。
学習計画を立てる際に、「この日に1度模擬試験をやってみようね」という日を決めると、それまでに出題範囲を終わらせるという一次目標もできますし、余裕を持って力試しができます。
また家庭で「この日は模擬試験を受けるから集中できるようにしておこう」という心構えもできますね。
面接対策への協力
一次試験を合格してから、二次試験実施まではあまり時間がありません。
二次試験は面接官と対面して行われるため、面接官役を親御さんがやってあげられるのが理想的でしょう。
できれば部屋のドアを開けるところから、通しで練習できるとベストです。
ストレス管理
英検3級からは一次試験、二次試験と分けて行われるため、4級までとはまた異なった緊張感があると思います。
実際に娘も「一次試験で落ちてしまったらどうしよう」「二次試験まで時間がないけど大丈夫かな？」という不安をよく口にしていました。
親としては「別に不合格でも次があるじゃん」と思いがちなのですが、子供は常に全力で取り組んでいます。
その気持ちを考慮して声がけができるといいですね。
また時には参考書ばかりではなく、英語のアニメを見てみるなど、勉強の中にも遊びごごろを入れてみるのもおすすめです。
＼娘が小学1年生から続けているオンライン英会話／
中学生の英検3級勉強はコツコツ進めていくことが大切
中学生が英検3級合格を目指すには、出題範囲を理解し、計画的に学習を進めていくことが何よりも重要です。
特にまだ中学1年生など、中学校生活自体にも慣れていない場合、学校生活と英検勉強との両立が大変になるでしょう。
そんなとき、今回のような学習計画の立て方や進め方が参考になれば幸いです。
あなたのお子さんが英検3級を無事合格できることを願っています！
