この記事はstand.fm(スタンドエフエム)でラジオ配信した内容を記事化したものです。
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「明確な数値目標」よりも「子どもに合った目標」を立てよう
「目標を立てるときはなるべく具体的な数値に表し、期間も定めた方がいい」
そんなことを、ビジネス書などで目にするお父さん・お母さんも多いと思います。
確かに目標は具体的な数値で表したほうが達成度も測定しやすいですし、途中で計画通りに進んでいるかどうかをチェックし、軌道修正することもしやすくなるでしょう。
しかしチャイルドコーチングにおいては、目標の立て方もお子さん一人ひとりに合わせることを大切にします。
なぜならある子供にとっては具体的な数値に表たほうが効果的でも、他方の子供にとっては他の形で目標を表したほうが効果的なケースもあるからです。
フューチャーペーシングで「理想の自分」を思い描かせてみよう
では数値ではない目標の表し方には、どのようなものがあるのでしょうか。
例えば「フューチャーペーシング」も、目標を立てるときにとても効果的なアプローチ方法です。
フューチャーペーシングとは、子どもの将来について、子ども自身に理想の姿を思い描いでもらえるようにアプローチをする方法です。
この時に大事なのは“ワクワク感”。
例えば将来の夢について話しているときも、
「そのためにはこれをしなければならない」
と、すぐに具体的な行動についての話題に移すのではなく、理想の自分を思い描く時間をじっくり設けることも、目標を立てる際には重要なステップになります。
理想の自分を思い描くことが夢に進む原動力になる
実は私の娘の場合も、このフューチャーペーシングのアプローチをしっかり行ったほうが、目標に向かって積極的に行動できることに気づきました。
自分の理想の姿を思い描く時間を十分に取ることで、「そうなるためにはどうしたらいいのだろう?」と考えるモチベーションが上げられるようです。
もちろん、ワクワク感を持って理想の自分を思い描いたあとは、具体的な数値目標について話し合う必要は出てきます。
しかしそのような時も親御さんが一方的に目標を決めてしまうのではなく、お子さんの中から目標を引き出すように「質問」をしていくことが大切です。
「素敵な夢だね。お母さん応援したいな」
「そんなふうになるために、今からでもできることって何かあるかな?」
このようにしてアプローチしていけば、お子さんも積極的に目標を立てられるようになるでしょう。
「こんなふうになりたいな」という漠然とした目標でもいい
もし、いままでお子さんと目標を立てる際に
「具体的な数値で表さなければ」
と固執していたお父さん・お母さんがいれば、今日からは
「まずは漠然とした目標でもいい」
と考え方をゆるめにしてみてください。
「こんな風になれたらいいな」
「あんな人のようになりたいな」
このような、一見漠然とした目標でも、それを考えるときのワクワク感が、お子さんから具体的な目標を引き出す原動力になることもあります。
ぜひ、お子さんの将来の夢や目指したい姿を、お子さんと一緒になって、ワクワクしながらイメージしてみてください。
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