小学生になると、国語や算数といった、本格的な学習がスタートしますね。
子どもが授業についていけるか不安なったり、テストの点数が気になるママも多いことでしょう。
この記事を読むあなたも、
「学校で教えてくれることにプラスして何か習わせたほうがいいのかな?」
と迷っているのかもしれません。
しかし、安易に習いごとを増やすのはNG。
当サイトでは、おやこ双方のストレスを考え、小学生の習いごとの数は、多くても3つ以内におさめることをおすすめしています。
とはいえ、小学生のお子さんは好奇心旺盛。「あれもこれもしたい!」という時期でもあります。
そこで今回は、習いごとを増やすときに注意すべき3つのポイントや、おやこの負担を抑えつつ習いごとをかけもちする方法について紹介していきます。
お子さんに新しい習いごとをさせたいと考えているママは、ぜひ参考にしてくださいね。
✔小学校になって習いごとを増やそうか考えている
✔習いごとが増えすぎて金銭的に厳しくなってきた
✔習いごとを増やしたいけれど子どもが続けられるか不安
✔習いごとを増やすと金銭面・体力面で負担が増える
✔習いごとを増やすとこどもの可能性を広げられる
✔習いごとをかけもちするときはおやこでしっかり話し合う
✔習いごとの1つをオンライン学習にすると負担を軽くできる
小学生の8割以上が何らかの習いごとをしている
「博報堂 こそだて家族研究所」が行った調査結果によると、小学生の81%が、何らかの習いごとをしているのだそう。
小学生の習いごとの中で最も多かったのがスイミングスクールです。スイミングスクールに通っている小学生は、全体の31%を占めていました。
2位は、「通信教育、宅配教材」で29%。これは、こどもちゃれんじやZ会などが当てはまりますね。3位は「ピアノや音楽教室」で、26%となっています。
わたしの娘も、生後8か月頃からスイミングスクールに通っています。また、幼稚園の頃にはピアノ教室にも通っていました。
あなた周りでも、このような習いごとをすでにしている子が多いのではないでしょうか。
小学生の1人あたりの平均習い事かけもち数は2個
「ケイコとマナブ.net」が行ったアンケート結果によると、子ども1人当たりの習いごとの数は1.92個でした。これを未就学児・小学校低学年/高学年に分けたものが、以下になります。
- 未就学児1人当たりの習いごと平均数:1.61
- 小学校低学年1人当たりの習いごと平均数:2.02
- 小学校高学年1人当たりの習いごと平均数:2.14
このように、小学校入学とともに習いごとかけもち数は平均2個以上になり、学年が上がるとともに増えてく傾向にあります。
またベネッセ教育情報サイトによると、小学生の4割以上が3つ以上の習いごとをかけもちしているとされています。
小学校入学を機に習いごと内容を見直し、必要に応じて習いごとを増やす家庭が増えていることが伺えます。
ベネッセ教育総合研究所が行った調査によると、2009~2017年の8年間で、「運動やスポーツよりももっと勉強してほしい」と答えた親が12.6ポイント増えていることが分かりました。お子さんの将来を考えて、「さまざまな知識を増やしてほしい」と願うママが多いのでしょう。その結果、「気が付くと習いごとがどんどん増えていた……」という家庭も多いのかもしれません。
小学生の習いごとの数は3個以内がおすすめ
初めに記載した通り、当サイトでは「小学生の習いごとの数は3つ以内」とおすすめしています。
その理由は3つまでの習いごとですと、例えば月・水・金という感じで、1日おきにできるからです。
しかし、習いごとのかけもち数が多すぎて連日習いごとに行くことになると、どうなるでしょうか。お子さんへの体力的負担だけでなく、家庭への経済的負担も大きくなるでしょう。
一方で、複数の習いごとをかけもちすることで、お子さんに好影響を与えられる可能性があるのも事実です。
ここからは、小学生が習いごとをかけもちすることで考えられるメリット・デメリットについて挙げていきます。
小学生の習いごとが多すぎるデメリット4つ
習いごとを多くかけもちすると、以下のような4つのデメリットが考えられます。
金銭的負担が増える
通学にかかる負担が増える
中途半端に終わる可能性が高まる
習いごとが増え、自由に遊ぶ時間が少なくなると、お子さんにとってはストレスが増える原因となります。
文科省が提示する「幼稚園教育要領」の中でも、
幼児の自発的な活動としての遊びは,心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な学習である
という記載があります。
こどもの「自由な遊び」は、こどもの発達にも影響を与えていることが伺えます。
習いごとが増えると、当然それにかかる費用もかさみます。ケイコとマナブ.netが行ったアンケート調査によると、4割以上の家庭が「昨年よりも習いごと費用が増えた」と回答しています。
そしてその分の財源として、外食費やママのお小遣い、美容費などを充てていることが分かりました。ママの我慢によって、お子さんの習いごと費用を賄っている家庭が多いのですね。
習いごとには、ママの送迎が必要なケースが多いでしょう。また、お子さん自身で習いごとに通うときにも、学校の登下校に加えて、習いごと教室への往復がプラスされることになります。
習いごとを増やすと、得られるスキルを増やせるという期待があるでしょう。しかしそのような親の期待は、お子さんにとってはプレッシャーとなる可能性もあります。
あれもこれもと手を出しすぎると、どれも中途半端に終わってしまうことも考えておかなければなりません。何か1つのことにやり遂げることで、満足感や達成感、自信につながるケースも多くあるのです。
小学生が習いごとをかけもちするメリット4つ
習いごとを複数かけもちすることは、以下のようなメリットも考えられます。
こどもの可能性を広げられる
計画性が身に付く
多くのスキルが身に付く
複数の習いごとをかけもちすると、その分出会いが広げられます。小学校という1つのコミュニティーにとらわれないことで、お子さんの新たな居場所を見つけるきっかけにもなるでしょう。
習いごとは、お子さんの将来の選択肢を増やすことに繋がります。ですので、お子さんが「これをやってみたい」と言ってきたならば、まずは試してみることをおすすめします。ささいなきっかけが、将来の夢を見つける鍵になることもあるのです。
習いごとをかけもちすると、その分多くのスキルが身に付きます。小学校でも「できる」という達成感を感じやすく、自信につながるでしょう。
習いごとを複数かけもちしていると、「習いごとがあることを忘れて友達を遊ぶ約束をしてきてしまった」ということもあるでしょう。そのような場合、お子さん自身に手帳を持たせることで、計画性を身に付けさせる方法があります。我が家も娘に手帳を買って、一緒に予定を管理しています。以下の書籍を参考にしたので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
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習いごとを増やすときに注意すべきポイント3つ
習いごとのかけもちにはメリットとデメリットがあります。お子さんの体力や家庭の金銭面を考えて、慎重に取捨選択していく必要があるでしょう。
一方で、小学生のお子さんは好奇心のかたまり。「ピアノもスイミングも英会話もしたい!」と言われて戸惑うママも多いでしょう。そしてママにも、興味をもったことに対してはチャレンジしてほしいという親心があります。
そこでここからは、習いごとを増やそうと思ったときに押さえてほしい、3つのポイントを紹介していきます。このポイントを押さえれば、あなたのお子さんが本当に続けるべき習いごとが見えてくるでしょう。
ポイント1:それってこどもが本当にやりたいこと?
あなたが「習いごとを増やそう」と思ったきっかけは何でしょう。例えばピアノであれば、お子さんが誰かの発表会をみて「わたしもあんな風に弾きたい」と言い出したりするでしょうね。
もし、そのようなお子さんの希望もなく、ママの判断のみで習いごとを増やそうとしているのであれば、いったん立ち止まって考えてみましょう。習いごとをするのはお子さん本人ですので、「こどもが楽しんで続けられるかどうか」が大切となってきます。
ママがお子さんにさせてみたい習いごとがあるのならば、まずは体験させてみてください。体験レッスンの様子を見てから、実際にスタートさせるかどうかを判断しましょう。
ポイント2:スポーツ関係の習いごとは組み合わせに気を付ける
あなたのお子さんは、サッカー、スイミング、空手など、スポーツ関係の習いごとばかりをかけもちしていないでしょうか。体力勝負の習いごとに加えて学習塾をプラスさせると、疲労感が増し、どれも中途半端になってしまう可能性があります。
スポーツの習いごとと学習の習いごとをかけもちする場合は、1週間のスケジュールを工夫しましょう。例えば、スイミングと塾とサッカー教室に通うのであれば、月曜日にサッカー、水曜日に塾、金曜日にスイミング、といった具合です。1日おきに予定を入れることで、ママもお子さんもある程度余裕が生まれます。
お子さんの体力や精神面を考えながら、かけもちできるキャパシティーを考えてあげましょう。
ポイント3:こどもと話し合って習いごとを取捨選択する
習いごとを増やす場合は、今まで続けてきた習いごとにプラスさせるのか、もしくは1つ減らすのかを子供と一緒に考えてみましょう。
ママの中には、「習いごとは続けることに意味がある」と考える人も多いでしょう。確かに、それは正しい意見だと思います。
しかし、すでに興味をなくしたことを嫌々続けることには、メリットはほぼないと言えるでしょう。特に現代は、さまざまな経験をしたり、広い視野を持つことが大切となってきています。
ですので、定期的に習いごとを続けるかどうかを親子で話し合い、お子さんが楽しんで続けられるように調整することをおすすめします。
「もうやめたい」の3回ルール
こどもが習いごとを続けていると、うまくいかないことや悔しいことも出てくるでしょう。そのようなときにこどもが「もうやめたい」といったとき、辞めさせるのか、頑張って続けさせるのか、悩むママも多いはずです。
こどもが習いごとを「やめたい」といったときは、まずはしっかり話を聞いて気持ちを受け止めてあげましょう。そのうえで、なぜ辞めたくなったのかという理由を聞いてあげてください。
もし、「成績がうまく上がらない」、「ピアノが上手にならない」というくやしさが原因であれば、改善点をアドバイスしてあげるといいでしょう。そうすると、「もうすこしがんばってみよう」という前向きな気持ちになれるはずです。
しかし、そのような言葉をかけても、「やめたい」と言うのであれば、3回までチャレンジさせて、それ以降はすっぱり諦めましょう。嫌々続けさせても、のちのち嫌な思い出として残ってしまいます。
また、「やめたい」という言葉の裏側には、何らかのSOSが隠されていることもあります。ですので、3回以上「やめたい」という場合は、辞めさせてあげるのがいい選択です。
わたしも小さい頃から中学校まで音楽教室に通っていました。しかし、後半は正直「嫌々」続けていました。担当の先生が厳しかったこともあり、いい思い出がありません。その結果、娘に対してもそのような音楽教室に通わせることに良いイメージを持つことができないのです。このような負のループを生まないためにも、お子さんが嫌々習いごとを続けさせることはおすすめできませんね。
習いごとの数を絞り切れないときの対処法
お子さんと話し合っても、習いごとの数が絞り切れないことはあるでしょう。
そのようなとき、無理に習いごとをやめさせるのはいけません。お子さんの「何事にもチャレンジしたい気持ち」はとても大切です。
では、お子さんの体力面や家庭の金銭面を考慮しつつ、習いごとをかけもちするにはどうしたらよいのでしょうか。
オンライン学習でおやこの負担を軽くする
複数の習いごとをかけもちする場合、どれか1つをオンライン学習にするだけでおやこの負担をかるくできます。その理由は、以下の5つのポイントにあります。
- いつでもどこでも受講が可能
- 気が向いたときにレッスンを受けられる
- 入会金がかからないケースが多い
- お試し期間が設けられている
- 月謝が比較的安価
体力がまだ十分ない小学校低学年のお子さんは、「送迎中に寝てしまった……」というケースも多いのではないでしょうか。
スヤスヤ寝ているこどもを無理やり起こすのはかわいそうになりますよね。特に、家から離れたスクールに通っている場合、おやこの負担は大きいものでしょう。
しかし、オンライン学習サービスなら、インターネット環境があれば、いつでもどこでも受講が可能です。時間や場所が決められていないため、疲れている場合は少しお昼寝してからレッスンを受けることもできます。
しかも、定額料金でいくらでもレッスンが受けられるサービスもあります。
我が家もおやこで受講しているオンライン英会話
例えばお子さんが英会話に興味がある場合、おすすめしたいのがオンライン英会話です。オンライン英会話は気軽にマンツーマンレッスンを受けられるサービスとして、近年人気が高まっています。
通学式の英会話スクールであれば、個人レッスンは高額であるケースが多いです。具体的には入会金に1万円以上、月謝や教材費も1万円近くかかるスクールも多々あります。
一方でオンライン英会話であれば、月額料金6,000円台でマンツーマンのレッスンを受講できるのです。
オンライン学習では、無料体験期間を設けているサービスが多くあります。無料期間内に解約すれば、月謝は一切かかりません。
なので実際のレッスンを気軽に体験でき、お子さんの様子をゆっくり見てから、継続させるかどうかを判断できます。
通学する塾やスクールでは、入会金が発生するケースが多いでしょう。その場合、ママが「高い入会金を払ったから1年は続けて!」という気持ちになるのも仕方ありません。
一方で、オンライン学習サービスでは、入会金などの初期費用がかからないことが多いです。万が一お子さんの興味が薄れても、あまりストレスを感じずにやめさせることができるでしょう。
ママの目線でひとこと!
我が家の場合、毎週木曜日を英会話レッスンに当てています。しかし娘が遊びたいときや何かほかに用事ができたときは、自由にスライドさせています。「きょうは○○ちゃんとあそぶからあしたにするね!」と娘から提案してくれるので、ストレスなく継続できていますよ。
小学生の習いごとのかけもちは組み合わせを工夫しよう!
小学生で習いごとをかけもちする場合、うまく組み合わせることでおやこの負担を軽くできます。
習いごとを増やす前に、まずは今やっている習いごとを続けるかどうかをおやこで話し合ってみましょう。
習いごとは、多すぎると金銭面や体力面で負担が大きくなります。一方で、お子さんのコミュニティーや可能性を広げられるというメリットもあります。
お子さんの体力と精神力を見極めて、1週間のスケジュールを組み立ててあげましょう。
複数の習いごとをかけもちする場合、何か1つをオンライン学習にするのもいい方法です。オンライン学習はインターネット環境があればいつでもどこでも受講できますし、月謝も抑えられます。
お子さんの「やりたい」という気持ちを尊重しつつ、ストレスを増やさずに習いごとをかけもちする方法はたくさんあります。
まずはお子さんとしっかり相談し、お子さんが本当にやりたい習いごとに絞ってかけもちをしてみましょう。
参考資料
- 博報堂 こそだて家族研究所 小学生ママの「子どもの習い事・身につけさせたいスキル」レポート
- ベネッセ 教育情報サイト どんな活動をいくつかけもち? 幼児・小学生の習い事
- ベネッセ教育総合研究所 学校教育活動に関する調査 2017
- 文部科学省 幼稚園教育要領 第1章 総則
- リクルート ケイコとマナブ.net 習い事ランキング/費用に関するアンケート結果