この記事はstand.fm(スタンドエフエム)でラジオ配信した内容を記事化したものです。
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子供の「宿題分からない!」にどう答えていますか?
普段お子さんが学校から出された宿題をやっている際、「分からない!」とヘルプを求められた経験のある親御さんは多いのではないでしょうか。
皆さんはこのようにお子さんが「宿題分からない」と言ってきた時、どのように答えていますか?
おそらく「どこが分からないの?」と尋ねる方が多いのではないでしょうか?
しかしお子さんにとってはその日初めて学校で習ってきた内容を宿題でやっているので、
「どこが分からないのか分からない」状態になっていることも。
そのため「どこが分からないの?」と聞かれてもうまく答えられず、
ただ「分からない…」と返してしまうこともあります。
しかし次で紹介するような尋ね方をすると、お子さんの「分かった!」を引き出せるきっかけになります。
「どこが分からないの?」よりも「どこまで分かったの?」と聞いてみよう
お子さんから「宿題分からない」と言われた時は、「どこが分からないの?」ではなく「どこまで分かったの?」と尋ねてみましょう。
これは私も実際に娘(小学3年生)に使ってみて、効果を実感した方法です。
私の娘の場合、よく算数の文章問題でつまずくことが多いです。
そのようなパニック状態の娘に「どこが分からないの?」と聞いても、
イライラしながら「とにかく分からないの!」と返されることが多く困っていました。
しかしある時「どこまで分かったの?」と尋ねてみると、比較的落ち着いて理解できた部分を説明してくれました。
その結果私がそこまでヒントを与えなくても、娘自身で文章問題を解けたのです。
「どこまで分かったの?」でうまくいく理由
では子供が「宿題分からない!」と言ってきたときに「どこまで分かったの?」と尋ねるとスムーズにいくのはなぜなのでしょうか。
私は以下の3つの理由が関係していると考えています。
- 自分が理解している部分を言語化できるから
- 言語化によって頭の中にある情報が整理されるから
- プライドが傷付かず落ち着いて考えるきっかけになるから
ここから1つずつ詳しく説明していきますね。
自分が分かる部分だから言語化しやすい
前述したように、宿題が分からない時に「どこが分からないの?」と子供に尋ねても
「どこが分からないのかも分からない」という状態に陥っていることも多いです。
しかし「どこまで分かったの?」と聞けば、子供は自分が理解できている部分をパパママに説明することに。
つまり「どこまで分かったの?」は子供にとって答えやすい質問なのです。
言語化することで頭の中が整理される
子供が「宿題分からない!」という状態になっている時、大抵頭の中が混乱している状態です。
そのような頭の中の知識を整理するのに役立つのが、言語化。
「どこまで分かったの?」と尋ねると、自分の頭の中に入っている知識を1つ1つ整理しながら言語化することに。
問題を解くための知識も引き出しやすくなります。
その結果パパママがそこまでヒントを出さなくても、お子さん自身で問題を解けるようになります。
プライドが傷つきにくく冷静に問題に取り組める
私の娘もそうなのですが、お子さんの中にはある程度プライドが高い子もいるでしょう。
そのような子どもの場合、そもそも「宿題が分からない自分」が許せないような気持ちに陥っていることも。
そんな状態のお子さんに向かって「どこが分からないの?」と尋ねてしまうと
「宿題が分からない自分」を改めて認めることになり、自尊心を傷つけられる原因になってしまいます。
その結果落ち着いて問題に取り組めない状態になることも。
しかし「どこまで分かったの?」と尋ねられると、自分が理解している部分を言語化することに。
プライドが高いお子さんも落ち着いて自分の頭の中にある情報を整理しやすくなります。
効果的な相槌も入れてみよう
お子さんがどこまで宿題の内容が分かったのかを説明しているときは、以下のような相槌をしてお子さんの理解をサポートしてあげましょう。
「ここまで分かっているのなら、きっとこの問題も解けるよ」
「うんうん、ここまで理解できているなら大丈夫。じゃあもう1度お母さんと問題文から読んでみようか」
このようにパパママに声をかけられると、お子さんは自信を取り戻します。
最初は「分からない」「どうしよう」と焦っていた気持ちを落ち着かせられ、冷静に問題に取り組む心の状態になれます。
“言語化”を習慣にして自分で答えを導き出す力をつけよう
お子さんが「宿題分からない!」とヘルプを求めてきたときは、思わずすぐにサポートしてあげたくなるもの。
でもお子さん自身で答えを導き出す力をつけるには、まずお子さんが理解できている内容を整理するステップも必要です。
今回紹介した「どこまで分かったの?」と尋ねる方法は、きっとお子さんが自分自身で答えを導き出すきっかけになるでしょう。
ぜひ今日から試してみてくださいね。
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